吉祥CAREN
こんばんは。
伊豆なうです。
昨日お話しした通り吉祥CARENという女性から支持の高い旅館に泊まっているのですが、まず必ずしも女性ばかりというわけではなさそうです。
同時刻にチェックインをしたメンツを見てみると、
お母さんと娘、おばさん友達、カップルなどと、
若い女性のペアは一組も見当たりませんでした。
食事の際にもメンツを見てみると、圧倒的に30~40歳の夫婦が多いように感じました
吉祥CAREN自体が広告を出していたのは”女子旅”という広告で枠を出していましたが
伊豆という立地上、旅館や駅の周りに何かがあるわけではなく、
”やすらぎ”を求めてくる方が多いと思うので、
もしかしたら若い女性のペアだと何か刺激的なことがあるわけではなく
物足りないのかもしれません。
ただ施設やサービス自体は非常に素晴らしい旅館です。
昨日挙げた、目的と見るべきポイントに沿って、紹介させていただきます。
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【目的】
・なぜそんなにも女子から評価を受けているのかという理由を探り、そこで提供している”サービス”を体験することで自分の知っているサービスの知見を広げる。
【ポイント】
ーホテル自体ではどんなサービスを提供しているのか?(HPに書いてあること以外で)
ースタッフ自体の対応はどうなのか?
ー部屋、風呂などの施設自体ではどういうおもてなしをするのか?
ー食事まで気遣いが回っているのか?
・ホテル自体ではどんなサービスを提供しているのか。
HPから見て読み取れることとしては、
”7:00~23:00の間は、ロビーにてコーヒー&紅茶サービス”
”14:00~15:30 到着の方にパンケーキ&アフタヌーンティーサービス”
”色付き浴衣が選べるサービス”
”16:00~18:00 湯上りビールorアロエジュース、伊豆特産のところてんサービス”
"旅館近隣の、18湯所めぐりフリー"
”21時半~22時半 お休み前のデザートサービス”
その他、
・お好みのアロマサービス
・ネイルケアーセット
・加湿器付空気清浄機
・選べるピロー(テンピュール、備長炭、低反発)
・マテニティの方へ抱き枕もご用意しております。
・画材、書道セット
・ゲーム(将棋、ダイヤモンドゲーム、オセロ、花札など)
とダーッと書いてあります。
旅館や伊豆熱川駅の周りにほとんど何もなく、
滞在中は旅館で時間をゆっくり過ごすことが多いのですが、
これだけサービスが充実していると、旅館にいても全く退屈しません。
また姉妹館のつるや吉祥亭への送迎バスが15分おきに運行しており、
つるや吉祥亭では、
貸し切り露天風呂(50分無料)
昔ながらの射撃ゲーム、駄菓子屋、卓球場などで遊ぶことができるので、
むしろ遊び尽くすのは大変です。
※ちなみに僕たちは卓球が一番盛り上がりました。
そして女性の支持が高い、エステサロンがあります。
提供しているサービス自体は、HPにほとんど記述がある通りでした。
一つHPに書いていないもので気づきがあったのは、
お土産コーナーでは、若い女性がお土産として買いやすい髪飾りや、和紙を使ったピアスなど、普段使いはできないが浴衣と合わせて着るとかわいいよね、といえるような商品があり、浴衣を選べるように何色も用意している吉祥CARENだからこそ生きてくるのだろうなと感じました。
またそのほかにもハート形のパウダーブラシなど、旅館ではあまり見られない商品が用意されていたので、徹底して若い女性をターゲットにしていることが見てとれました。
ースタッフの対応はどうなのか
全スタッフが徹底して笑顔でした。
お土産屋さんのスタッフまで、素晴らしい笑顔を見せてくれました。
また15分おきの送迎バスにも関わらず、必ずホテルの入り口まで来てドアを開けていますし、外で景色をバスを待っているお客様まで把握をしておいて、その人のところまで「バスが来ました、お待たせいたしました」と声をかけに行きます。
何か困ったことがある際には、スタッフが部屋に伺い、対応します。
僕はコンタクトの液を忘れ、フロントに電話をしたところ、
「売店にあるか確認して折り返します。」と言われたのちに、
折り返しの電話が来て売店まで行かなければいけないと思いきや、何も言わなくてもスタッフが部屋までもってきてくれました。
一つだけ残念だったのが、レストランでマネージャーが、お客の席の前で部下に指示出し をしていたことでしょうか。
「あそことあそこ何々出しといて。」とか「あの席どうなってる?」とか、
綺麗な店内で落ち着いた雰囲気が大事な中で、あせあせしている姿を見せてしまうと、何か現実に引き戻されるようで少し雰囲気を壊してしまうかと。
個人的には別に構わないのですが、インカムをつけたり、スタッフが料理を引くところで指示出しをすればもっと良くなるのでは、と感じました。
ー部屋、ふろなどの施設はどうなのか
この旅館では徹底的に雰囲気作りにこだわっている印象を受けました。
茶色を基調としており、ロビーにはふかふかなソファーとベージュかかった照明、
エステサロンでは高級感ある茶色とガラス張りの壁で装飾され(※僕は受けていないので入り口までしか見ていませんが)、
泊まる部屋のカーテンも同じ高級感ある茶色を使用しています。
また、小さなサプライズをくれたのが廊下のじゅうたんです。
お土産コーナーで使用していた和紙の柄(花柄)と同じ柄のじゅうたんだと気づいたときには、すごくこだわっているなぁと感じさせられました。
お風呂では、景色が見える、というだけではなくて、
風呂場にタオルやらすべてがおいてあって、部屋から変えのパンツだけの手ぶらでいける、という心使いがありました。
最後にこれはすごいなと感じたのが、アメニティの多さとこだわりです。
洗顔料や化粧水も、よくあるのが地域特産の…というものが多いですが、
吉祥CARENではロクシタンの化粧水やクリームを準備しており、
1部屋に1台3~4万円するPanasonicの美顔器も準備されていました。
ー食事まで気遣いが回っているのか
これは特に美容や女子向け関係なく、パンお代わりし放題やお茶漬けまでついてくるがっつりの、伊豆特産のワサビをサブに添えた食事のコースでした。
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僕がこの旅館で新しく学んだサービスの形は4つで、
・コンセプトを徹底している
美を意識する女性向けというコンセプトに対して徹底して考え、ネイルケアセット、エステ、美顔器、お土産での和紙ピアスなど、女性がほしがるあらゆるニーズを推測して準備しているということ。
・その女性が誰と”伊豆”旅行に来るか、ということを徹底的に考えている。
女性から評価を受けている、と感じる要素は上記から見て取れるように多々ありますが、女性だけで来ていただこうというよりも、
僕たちみたいに男女で旅行する人たちに向けて、女性からプッシュをしてもらって男性も来る、女性を最大限満足させるのはもちろんのこと、男性が来てもビールサービスやがっつりした食事で満足してもらえる、ということを目的したコースの組み方だと感じました。
・”伊豆”に来る人がどういう行動をするか?ということを徹底的に考えている。
特に伊豆は観光できる場所が少なければ、車がなければ移動に非常に困る場所です。
そういう人たちが、「せっかく来たけど、なんか来ただけでやることなくてつまらないね」ということがないように、旅館の中だけで満足した旅行ができるように、時間区切りで、合間の時間を切らさずにサービスを提案しています。
・どうしたら旅行者が特別感を得られるか?ということを考えている。
ドアを開けてお出迎え、スタッフが常に笑顔でいる、物は部屋まで持ってくる、などの旅行者が”特別”を感じられるように、スタッフ教育が徹底されていると感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。